喪中欠礼が届いたら

人の生き死にはだれにもわかりません。

昨今は家族葬など独特のお葬式のやり方も定着しつつあり、喪中欠礼の葉書によって、その死を知ることも多くなりました。

知ってから、静かに故人を偲び、自分の心の中で手を合わせる見送り方もあります。

けれど、日本人の義理人情と申しますか、黙って知らんふりはできないというのもまた一つの送り方です。

ご近所や同じ都道府県の中にお住まいであれば、年内に折り合いをつけて、お線香をあげに出向くこともできます。

その時の手土産は、果物でもいいでしょうし、対のお花でもいいでしょう。

すぐ使えるもの、すぐ消えてしまう、つまり故人と同じく自然に帰依してしまうものが、相手側の心に負担を与えずに済むかと思います(ご香典やお花料などは、暮れの忙しい中で「お返し」という用事を作らせてしまうので物品がよいかと思われます。

もちろん、その際に、お寺さんがわかっていれば、お墓参りをしてくるのもまた、心のけじめのつけ方です。

しかし、近隣であっても出向けない事情がある、相手側に時間的制約があるなど、直接お悔やみをしに行けない場合もあります。

そんなときは、ご進物用のお線香はいかがでしょう。

花峰では、各種取り揃えております。

桐の箱に、少し細めのお線香の箱が並んでいます。

個別包装なので湿気りがたく、香りも維持されます。

使い終わったら、都度小箱から出すことで、新鮮で高貴な香りで故人を偲んでいただくことができます。

送り状には、あなたのお気持ちをお書きください。

上手な言葉でなくてもいいのです。

「ありがとう」と感謝の言葉一文でもいいですし、「いずれ会いましょう」と来世での再会を誓うのもいいでしょう。

一筆添えるだけで、そのお線香は特別なものになります。

また、故人とは面識がないけれど、ご家族の誰かと懇意にしていたという場合もあります。

そんなときは、お花を贈りましょう。

仏事があって大変だったね、よくがんばったね、故人もきっと褒めているよ。。。

そんな気持ちを込めて、12月28日に着くように送れば、お正月のお花と被りません(喪家は、新年のお花は飾りません。しかし、お花を見て怒る人はいません)。

お正月という一つの儀式が行えない家庭の中に、お花(できれば手間のかからないアレンジはどうでしょう)があれば、きっと故人との楽しかったお正月の場面を思い出して会話が弾むはずです。

喪中欠礼で知ったからといっても決して遅くはありません。



池上本門寺 花峰 – 淡墨の桜 桐箱 サック6箱入

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2017年11月30日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ご供養について

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