池上本門寺の朝食会

池上本門寺では、毎月第一日曜日午前7時から(朝の勤行後)、朝食会を行っています。

朝というのは、その日一日の朝日が生まれる瞬間です。

その朝の清々しい中で、お勤めをします。

身体はまだ起きていないかもしれませんが、お経の一言一言の進む間に、お経が身体に沁みて「なにか」が起き出してきます。

その後に、みなさんで、お膳にお粥、ごま塩、沢庵のみの朝食をいただくのです。

ご参加いただけると本当によくわかるのですが、お粥が空腹の中にしみていく。

ああ、生きてると言う実感がわきます。

そして、そのお粥を食べる時は正座で音は立ててはいけません。

ただ無心に食べる。

ただ無欲に食べる。

ただひたすらに食べる。

ごま塩の量も決まっています。

もし、お代わりをする場合も考えると、食べる量をちゃんと考えて、ごま塩を使います。

沢庵に関しても、ただ食べるだけでなく、食べ終わった後に、お茶碗にお湯をつぎ、茶碗の中をキレイにしなければならない使命を持った沢庵なのです。

その無駄のない作法に、「いただきます」があります。

動物だけでなく、お米=お粥にも生まれてきた命というものがあります。

ごま塩にも沢庵にもあります。

沢庵は、前年の秋の恵みを、一年間で食べつくす。

これも「ごちそうさま」の心からです。

人間は欲張りな生き物です。

けれど、お粥とごま塩と沢庵と、白湯。

これで十分満福(腹八分)にはなるのです。

とてもおいしいです。

朝食後に、法話を聞きます。

きっと、お勤めの間に起き出した「なにか」が自分の心の中ではっきりするはずです。

〇日時:毎月第一日曜日 7時~

〇場所:池上本門寺大堂下大広間

〇参加方法:参加は無料です。どなたでも参加できます。

〇問い合わせ:朗子会館 03-5700-3151



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2017年12月19日 | コメントは受け付けていません。 |

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