お墓のお引越し その1

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最近、お墓のお引越しを希望する方が、とても増えているようです。

その理由の一つとしてあげられるのは、地方から集団で働きにでた団塊の世代の方達が、両親の墓を自分の家の近くへ引っ越しさせたいと思っているからだそうです。

また、一人っ子同士の結婚の場合は、奥さんのお墓を近くへ引っ越しさせて両方のお墓参りができるようにしたいという方もいらっしゃいます。

遠くへ墓参りするのには、体力と費用を要します。

あまりに遠いとお墓が無縁仏となってしまう可能性もありますので、なるべく自分の生活圏内へ引っ越しさせたいというのが人情というものです。

しかし、家の引っ越し同様にお墓の引っ越しは簡単にはできません。

お墓の引っ越しの事を、正しくは「改葬(かいそう)」と呼びます。

改葬とは、別のお墓へ遺骨の埋葬地を変更することです。

改葬のための必要書類は自治体によってはホームページからダウンロードすることもできます。

改葬に必要な手続きは、次の通りです。

まず改葬先の墓地を決めて「受け入れ証明書」を発行してもらいます。

それから現在の墓地の管理者に改葬の承諾をもらい、「埋葬証明書」を発行してもらいます。

次に現在の墓地にある役場で「改葬許可申請書」をもらい申請します。

その時に先の「埋葬証明書」を提出します。

受理されれば「改葬許可証」が発行されます。

このときのポイントは申請書・許可証は遺骨1体につき1枚用意しなければならないことです。

次に現在のお墓の管理者に「改葬許可書」を見せて遺骨を取り出します。

もちろん現在のお墓は更地にして返却しなければいけません。

最後に「改葬許可証」を改葬先の墓地管理者に見せて遺骨を埋葬します。