お墓参りとおせち料理
皆様は毎年の年始は、どのようにお過ごしでしょうか?
お墓参りには行かれますか?
「お正月から墓参り?」と驚かれた方もおられることでしょう。
縁起を担ぐお正月に御墓参りはちょっと・・・と気が引けている方、お正月に墓参りをしてはいけないという決まりはありません。
みなさんがお正月に食べるおせち料理も、節句というご先祖様をとむらうためのものですから、つまりはお供え物です。
お供え物をご先祖様に祀って、残りを私たちがいただくのが本来のお節。
ですので、清々しい気持ちでお正月も御墓参りをして下さい。
では、おせちの正式な由来はどんなものなのでしょうか。
おせち、を漢字で書くと御節という字になります。
ですので、おせちは先にも説明しましたが、節供料理(せっくりょうり)という意味なのです。
節句には五節句があり、一月一日の元旦。
三月三日のひな祭り。
五月五日の端午の節句。
七月七日のたなばた。
9月9日の『重陽』(ちょうよう)と五つの節句があります。
これらの日は平安時代には神様やご先祖様に食べ物を供えたり様々な儀式を行う日でした。
その時のご馳走を「おせちく」(御節供)といい、それらが江戸時代に略されておせちと言われるようになりました。
このお節に欠かせないのが、お餅と祝い肴三種で、「三つ肴」「三種肴」とも言われ、祝い肴と餅を揃えれば最低限の正月の祝いができるといわれます。
関西風の肴三種は、数の子、黒豆、たたき牛蒡(ごぼう)。
関東風の肴三種は、数の子、黒豆、田作りです。