お通夜の時間帯
一般的に、「お通夜」は何時に始まり、何時に終わるものなのでしょうか。
本来の通夜は、近親者のみが故人を一晩かけて弔うものでしたので、遅い時間に始まるものでした。
しかし葬儀は昼間に行うものなので、どうしても仕事の都合で参列できない方が通夜に参加することも増えてきました。
最近では、葬儀よりも通夜の方が参列者が多いということもあります。
そのようなことから通夜に誰もが参加しやすいようにと時間帯にも変化が生じてきたということです。
戦後、東京を始めとして関東地区から仕事が終わる18時や19時ごろから行うようになり、全国に広まっていったようです。
そして通夜に参列する方が増えてきたことから、通夜の際の僧侶による読経の時間も若干長くなってきたようです。
通夜参列者による焼香が終わっていないのに、読経のほうが先に終わってしまい、僧侶が退室するということもありますが、こうした状況は執り行われている葬儀の内容や宗派にもよります。
仮に、もし読経の時間に間に合うように行きたいということであれば、何時から読経が始まるのかを事前に確認したうえで、時間に合わせて参列すると良いかと想います。
しかし通夜の場合には、必ずしも読経の時間に間に合わなくてもかまいませんし、遅い時間にお焼香するとしても決して失礼にはあたりません。
葬儀斎場で通夜を行っている場合には、斎場の閉館時間があるので、その時間内であれば問題はないでしょう。
程度にもよりますが、遅い時間であっても故人のためにかけつけてくれたと分かると遺族からしても嬉しいものです。
葬儀にも時代の流れから、様変わりをしてきましたが、それは通夜も同様なのです。