お香を炊く理由
「香」を炊くことがお供えになるということをご存知ですか?
実は香や「お線香」は重要なお供えの一つなのです。
本来の目的は、「仏様」やご先祖様にお香の香りを楽しんでもうものだと言われています。
それから、もう一つは日々汚れた生活を送っている私たちの心身を浄めるためのもだといういわれもあります。
香には、線香とお葬式などで使用する「抹香」がありますが、抹香は粉状態のお線香で火種の上にふりかけることによって燻します。
しかし現代では火種というものがなかなか存在しないことと、高価であるため日常的に使うことは無い様です。
その点、線香は扱いも簡単で、長時間使用することができるので一般的にはこちらが重宝されている様です。
最近の若い年齢層には、このお線香の匂いを嫌う人もいます。
年寄り臭いなどと言ってはばからない若者もいますが、高級なお線香ともなると、その香りは実に清々しく、気品漂うムードさへ醸し出すものです。
ですので、お線香選びは重要なポイントとなります。
ぜひ香水を購入する時の様に香りのクオリティーを重視したものをチョイスしてほしものです。
もし高価なものを毎日使用するのは経済的に……というのであれば、高級なお線香を半分に折って使用することも決して悪いことではありません。
ただし、お線香の本数が問題視される場合があります。
それは宗教が関係してくる場合です。
宗教毎に本数の規定はありますが、長さの規定はないので折って使ってもかまわないということになるのではないでしょうか。
雑な香りのお線香を長時間あげるより、ぜひ高級なお線香を短時間でも使用してみて下さい。
日々の疲れや汚れを清め、御先祖様も喜んでくれるので一挙両得となることでしょう。