びわ(枇杷)の実
お隣さんの家のびわの実が、木にたわわになっています。
今年もお裾分けしてもらえる季節が来たなと、内心わくわくして待っています。
びわの実ってとっても甘くて美味しいですよね。
そして季節限定の果物であるせいか、この時期にしか食べられないという希少性も手伝って、ことさら美味しく感じるのかもしれません。
びわ(枇杷)は、薔薇(ばら)科の植物で、学名は、Eriobotrya japonicaといいます。
Eriobotryaビワ属 という意味ですが、語源をたどるとギリシャ語でerionが軟毛、羊毛という意味で、 botrysが葡萄という意味だそうです。
〝白い毛で覆われた葡萄の様な実〟といった意味でしょうか。
枇杷の特徴をよくとらえた表現ですよね。
今ちょうど実がなっている枇杷の木ですが、開花は11月から12月の末ごろです。
中国や日本が原産だと言われています。
枇杷の名前の由来は葉っぱの形が楽器の琵琶(びわ)に似ている事から名付けられました。
11~12月頃に咲かせる花ですが、色は白で地味なものなのでなかなか気付くことが難しいようです。
実はとても甘くて美味しいのですが、種が大きくて食べられる量はほんの少しという印象です。
店頭に並ぶのは5月~6月頃ですが、高価でなかなか手を出せない果物でもあります。
諺に、「桃栗3年、柿8年?」というものがありますが、これの継続バージョンで、「桃栗3年、柿8年」「ビワは9年でなりかねる」というものがあるそうです。
それだけ栽培が難しい植物でもあり、また痛みやすいので流通には向いていないのかもしれません。
余談ですが、某地方では「桃栗3年、柿8年」の継続バージョンで「柚子(ゆず)の馬鹿野郎18年」というのがあります。
なってほしいのになってくれない柚子の馬鹿野郎ーー!という気持ちのたくさんこもった諺ですよね。