アベリア(ハナゾノツクバネウツギ)
アベリアは、スイカズラ科ツクバネウツギ属の常緑低木です。
花弁は小さく、ラッパ状で全体が白く淡いピンク掛かった可愛い花です。
花期も長く、6月~10月頃まで多くの花を断続的に咲かせ、香り立たせます。
公園内のゾーニングなどで園路沿いの生垣や低木街路樹などの公共用樹としても多く活用されています。
環境順応性が高く、どのような気候や土壌にも耐性を有する、とても丈夫な花木です。
植え付けは真冬の極寒期と真夏の暑中期間(30℃以上)をのぞけば、いつでも可能です。
植え付け場所としては、半日陰でも十分に成長しますが日当たりの良いほうが花芽をより多くつけます。
気候や土壌を選ばない性質ですが、露地植えの場合の埋め戻し用土には腐葉土などの堆肥を混ぜて植付け用土とし、たっぷりの灌水を施します。
根付くまでは適時灌水を行い、その後は特に施肥は必要なく、ありません。
比較的、成長が早いので植え付け当初は無剪定で自然樹形とし、一定成長後は腰高程度で刈り込んで樹形を整えるケースも多く見られます。
このようにアベリアは植付け後の活着も良く、花期も長く、そのうえ管理が容易なため、バランスの取れた常緑性花木として、公共用樹としても一般住宅用の植栽樹としても人気なのです。