インターネット上の非常識
最近ふと思うことがあります。
インターネットが普及したことによって、マナーの概念が誰の身にも身近になりました。
そして、インターネット上で“これがマナーの基本”とされる事例が統一されていくと、それに沿わないことすべてが“マナー違反”となってしまうというわけです。
インターネットを閲覧する人の数が少なければ、マナーに関しても豆知識程度の話で済むのですが、閲覧者が増加すると共に、インターネット上のマナーが当たり前となり、それから外れる人がマナー違反の人物となってしまうので、これは誠に恐ろしい話です。
特にお葬式などは、とにかくマナーと常識が求められる儀式です。
失礼があると、後々の人間関係にもひびきます。
芸能人の葬儀での服装などが話題になりますが、昔の常識であれば良しとされたものが、ネット上では不謹慎極まりないとされてしまうこともあります。
冠婚葬祭に関してのマナーは地域によっても違いますし、年代によっても見解の相違があるものです。
元来そのような知識は、おばあちゃんから母へ、孫へと引き継がれたものでした。
しかし、良し悪しは別として核家族化した現代では、知識を人から得るのではなく、ネットから検索する時代となりました。
マナー本来の意味も理解することなく、ネットからの引用で他人をマナー違反と決めつけてしまう恐れのある時代です。
世の中の常識が変わっていくことは常ですが、この様な時代、いつどこで何を言われるかわかりません。
また、ネット上での常識がすべて正しいわけではありませんので、誰かを簡単に非難中傷したりすることは避けたほうが無難です。
これは誰かのためではなく、自分の為でもあります。
明日は我が身ですね。