オミナエシ(女郎花)

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オミナエシ(女郎花)は古くから日本人には親しみのある植物です。

誰もが一度は見かけたことがあるのではないでしょか。

古くからといいましたが、万葉集や源氏物語にもその姿が描かれたり、詠まれたりしていることを考えると、本当に古くから愛されてきた植物の一つだということがわかります。

オミナエシ(女郎花)の名前の由来は美女でさへも圧倒してしまうほどの美しさであるという意味の“おみな圧し”からきているという説と、黄色くて小さい小花が女性の食べていた粟飯(おみな飯)に似ているということから名付けられたという二つの説が有力だと言われています。

また、オミナエシ(女郎花)は秋の七草の一つでもあります。

秋の七草はあまり聞きなれませんが、ハギ、キキョウ、ナデシコ、クズ、オミナエシ、フジバカマ、オバナ(ススキ)の七つを七草と呼びます。

無病息災を願って食べる春の七草とは違い、鑑賞して楽しむのが秋の七草だと言われています。

また、オミナエシの根を乾燥させたものは、敗醤(はいしょう)と呼ばれ煎じて漢方として利用されてもきたので、全く食用にしないというわけでもないようです。

園芸では鉢植えや切り花として楽しむことができますが、庭植えすることもできます。

草たけはだいたい1メートルくらいになります。

花はコンパクトなものから、大きなものまで様々な園芸品種があります。

余談ですが、よく似た似た同じオミナエシ科の植物でオトコエシ(男郎花)というのがあります。

こちらはオミナエシより男らしいと名付けられたそうです。