一泊てらこや
お山では今年も「一泊てらこや」が、今週末の6月16日(土)から17日(日)にかけて行われます。
さて今回で22回を重ねる、「一泊てらこや」とはいったいどういうものなのでしょうか。
それは、お寺=池上本門寺を学ぶ、ということなんです。
対象は、小学3年生から6年生までの40名です。
お寺ってどんなところ?
僕たち私たちが行ってもいいところなのかな?
お墓参りを家族とするから、菩提寺を持たず、お寺そのものがなにをするところかがわからない子どもたちを、池上本門寺が受け入れて、謎を解くといったところでしょうか。
初日は、12時30分に集合します。
プログラムはすでに完成されており、例えば、最初の食事である夕食に間に合うように、自分で自分の竹箸を作ったりします。
修行の時間もあります。
リクレーションにて、お坊さんと工作したりゲームをしたりもします。
今はどこの家にでもある家風呂。
他人の家で入るお風呂は健康ランドや温泉だけだったりしますが、本門寺の入浴では、「他人も一緒に入る時の」正しい入浴の仕方を学んだりします。
そして、21時には就寝です。
えっ!早くない?と思ったりもするでしょうが、翌日二日目は、4時45分には起床して、自分が眠った布団を片づけるという普段したことのないことまでしなければならないので、就寝も起床も全く早くはないのです。
5時30分には、朝のおつとめがあります。
6時30分にはラジオ体操をして、身体をしっかり起こします。
朝食後、8時からはおそうじ修行、普段床に顔が映るまでピカピカに雑巾でおそうじしたことありますか?
それを学ぶんです。
お掃除が終わったら、リクレーションで、12時に解散です。
お寺を知らないと、オバケが出る怖いところかなとか。
お坊さんってどんな仕事で、会社とは違うのかな??とか、謎はたくさんあると思われます。
知らないままで生きていくと、自分は、ご先祖様から脈々と、仏さまにつないでいただいてる貴重な命であることに気が付くことができません。
私たちの国の憲法では、宗教の自由が保障されていますが、やはり、日本人として生まれた限りは、日本人が仏様や日蓮聖人とともに生きて来た歴史を知っていた方がいいかと思われます。
仏さまからお預かりしている自分の大切な命を見直す機会になるかもしれません。
難しいことはこのくらいにして、池上本門寺のてらこやに、ぜひ泊りに行ってみて下さい。
その一泊で、僕も私もちょっとだけ大人になれるのではないかなぁと思うのです。