中国の墓地事情

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日本の隣国である中国。

その中国の遼寧省では、年間25万人の方々が亡くなり、墓地不足が問題になっているそうです。

これは由々しき事態です。

そこで中国遼寧省がとった政策は、海洋葬を推進することでした。

中国ではかつて、漢民族の9割が土葬されていたそうですが、毛沢東により1950年代頃から火葬が導入されています。

理由の大きな一つが、棺の材料になる森林資源の節約と墓地用の土地が増えることによって、耕作地の減少を避けるためだったようです。

そして今、中国は空前の土地の高騰の影響を受けて、都市部では一般人が墓地を購入すること自体が困難という価格にまで到達してしまっているようです。

そこで、火葬から海洋葬へと葬儀のカタチが変わろうとしています。

海洋葬は香港にまで広がりを見せているようです。

香港で私有墓地を購入しようと思ったら、平均の費用は約260万円もかかるそうです。

平均月収が12万円弱の香港では、私有墓地はかなり高額の商品と言えるでしょう。

では、公営墓地を借りればいいじゃないかとお思いの方もいらっしゃるでしょうが、その公営墓地は6年リース?!だったりするので、6年たったら墓を掘り起こして火葬しなければなりません。

この事は、死んでも香港の土地の高騰からは逃れられない、ということなのでしょうか。。。

そういった色々な理由からも海洋葬が受け入れられつつあるようです。

慢性的な墓地不足を解消するため、当局が規制を緩和してから、海洋葬の人気に拍車がかかったようです。

環境に優しいという理由もあり、香港政府は専用フェリーの無料運航もはじめているそうです。

しかし、中国は何といっても公称12億人の人口を有する大国です。

果たして本当に環境に優しいのか、いささか疑問です。

それにしても、いやはや公営墓地がリース契約とは、、、日本人たる私には到底理解が及びません。