今更聞けない戒名について

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戒名と言って思いつくのは「お墓に入るときの名前」「死んだ時に貰う名前」「お葬式の時に名前を読み上げるための名前」などと思っている人がたくさんいるのではないでしょうか。

本当の戒名の意味を知る事も無く、戒名の本筋を理解しないまま「あの葬儀社が戒名が安い」だとか「あのお寺は戒名料をぼったくる」だとかの話題になりがちなのが戒名で、最近は戒名を貰うことを躊躇する人まで表れる始末です。

しかし、一旦、お金の話は脇に置いておいて、戒名の本当の話をしましょう。

高いか安いかだけでなく、立派な名前かどうかではなく、本当の戒名の話を誰かとしてみましょう。

そもそも戒名とは仏教徒に与えられる名前です。

ですから、戒名は仏教徒であれば全ての人に与えられる名前でもあるのです。

その証拠にお坊さんは全員か戒名を持っています。

しかし、ただ下さいと言っても、はいドーゾと貰えるものではありません。

戒名という字を見ても分かるように、厳しい戒律を守って仏門に入った人が貰えるのです。

経典を勉強し、修行し、仏の考えを学んだという証拠に貰うことができるのです。

これを受戒(じゅかい)と言います。ですので戒名は本当は生前に与えられなければならないのです。

しかし、いつの間にか死後に与えられるものとなりました。

これば死後に仏様の弟子として送るという考えで「没後作僧(もつごさそう)」という考え方に由来しています。

現代でも修行をして生前に戒名を貰おうとしている人もいます。

そういう人は葬儀の時にバタバタと戒名をいただく必要がありません。