仏壇の曼荼羅
本日は、曼荼羅(まんだら)のお話を記してみたいと思います。
仏壇をよく見ると、曼荼羅が飾られていたりする事があります。
曼荼羅は宗派によって、扱いが異なります。
胎蔵曼荼羅の中心に位置する場所に描かれた九仏は、中央に大日如来が描かれ、蓮の花を模した形の中台八葉院の八葉蓮華には文殊菩薩や観音菩薩、弥勒菩薩など八仏が描かれています。
胎蔵曼荼羅は女性の「胎内」に例えられ、全てを慈愛に溢れた世界を模しているとも言われます。
又は宇宙にも例えられ、大日如来を核とする無限大の広がりを表しているとも言われています。
金剛界曼荼羅は、中心というものは存在しない曼荼羅です。
パッと見て分からない時は頭に入れておくと区別がつきやすいです。
規則正しく九つの曼荼羅の中で、中心の上部に鎮座するのは大日如来です。
大日如来の悟りの姿から、煩悩がある凡夫(ぼんぷ・普通の平凡な男の事)へ曼荼羅を通して凡夫が開悟(迷いから脱却して真理を悟る事)への理解と工程を図式化したものです。
仏壇でも、その教えに習ってそのような配置となっています。
もしも仏壇のスペースが無かったら、右の壁に当たる部分に胎蔵界曼荼羅を掛けて反対側に金剛界曼荼羅を掛けても良いそうです。
曼荼羅は現在まで脈々と受け継がれ、新しく書き足されるものが無いものです。
お寺で曼荼羅を見る機会がありましたら見るだけでもご利益がある気がします。