仏壇の歴史

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仏壇の歴史は、今から遡ること1300年程前になります。

仏教を奨励した天武天皇によって、「仏舎を設け、仏像や経文を置き、そして礼拝しなさい」との発布がなされました。

これにより貴族は、こぞって自宅の敷地に仏堂を建立したのです。

そう、なんと仏壇の始まりは、貴族が自宅の庭にマイ仏堂を持ったことから始まったのです。

しかし、仏堂を建てるともなると、莫大な費用が掛かりますし、管理もそれなりに大変だったのではと思います。

そして貴族なら誰でも仏堂を持てるというわけではなかったでしょうし、庭にホイっとお堂をたてるのは、簡単なことではなかったと思います。

そのせいかどうかはわかりませんが、仏堂はやがて仏間へと変化していきました。

仏間であれば、家屋を建築する際に同時につくることができますし、何より仏様を身近に感じることができます。

仏間になったということは、費用の面や簡便さからも来るのかもしれませんが、もしかしたら、仏教そのものが日本に根付いた証拠と言えるかもしれません。

時代が鎌倉時代まで下ると、仏教は庶民の間にも浸透していきました。

それに伴うようにして、仏壇の形も定まっていきました。

江戸時代にもなると、一般庶民の隅々にまで仏教は浸透していきました。

理由の一つに江戸幕府により、檀家制度がとられるようになってきたからです。

この檀家制度は、現在の戸籍の役割もはたしていたため、宗門人別帳に登録する必要があり、すべての家が檀家としてお寺に管理されるようになりました。

そのため、どの家にも仏壇が設置されるようになったというわけです。