位牌の種類 その1
位牌は故人の戒名を書いて仏壇におさめる木札として知られています。
通常は本位牌と呼ばれるものを使用しますが、本位牌にはたくさんの種類や型があります。
それは、漆で黒く塗られたもの、漆で塗られたものの一部に金箔が施されたもの。
銘木を使用して作られたもの。
全体を金箔でおおったもの。白檀でつくられ香りのするもの。
蒔絵で装飾されたもの。
細かく彫刻が施されたもの。
扉付きのもの。
それこそ仏具店へ行けば多種多様な位牌が置いてあります。
このようにたくさんの種類の位牌が存在しますが、これでなければいけないと言う様なルールは無いので、自分の購入した仏壇とのバランスを見て、自分が一番気に入ったデザインのものをチョイスしてかまいません。
では位牌の種類を細かく見てみましょう。
【白木の位牌】
白木の位牌は葬儀の前につくられるもので、四十九日までは仏壇に白木の位牌が安置されます。
四十九日が終わった後はお寺に納められます。
できればそれまでに仏具屋さんで本位位牌を頼んでおきましょう。
購入後はお寺の住職に開眼法要を行ってもらう必要があります。
【繰り出し位牌】
繰り出し位牌とは、数枚分の位牌を入れる事が可能です。
古くから続く家などは、位牌が多すぎてこれ以上仏壇の中に位牌を安置することができないといった状況になる場合があります。
そんな時にこの位牌を使用します。
繰り出し位牌の場合本位牌よりサイズが小さいので、仏壇内がすっきりとします。