高杯(たかつき)
『高杯(たかつき)』は、『高月』とも書きます。
高月とは、お菓子や果物などを供える高脚のついた供物用の器のことで、配置は仏壇の2段目に、仏飯器の両隣に左右一対で配置する場合が多いようです。
実際の所は、この高杯はいくつであっても構わないようです。
配置のバランスを考えると、左右一対配置した方が、荘厳できるのではないでしょうか?
そして、高杯に紋がある場合は、紋を手前にします。
この高月は正式な仏具ではありませんが、必ず何処の仏壇にも配置されている場合があります。
宗派によっては、形状が細かく決まっているものもありますので、仏具店などに確認してみるのもいいでしょう。
高杯には白い紙を敷いてその上に、お菓子や果物を置きます。
余談ですが、仏教においては供えてはいけないものがあります。
それは、『五草』と呼ばれ、香りが強く供え物としてはふさわしくないとされています。
ねぎ、にら、にんにく、らっきょう、はじかみの五つのことを指します。
これらは、普通は供えることはほとんどないとは思います。
実際に供えるものは、和菓子や落雁など仏壇に合ったものを供えるのが無難ではないかと思います。
あまり深くは考えず、故人が好きだったものなどを乗せておけばいいのではないかと思います。
よく小分けの袋に入ったおつまみのピーナツのようなものを乗せているのを見かけますし、そういうお菓子でも、さして問題は無いとは思います。
要は、故人を偲ぶ気持ちが大事なのではないかと思います。