初詣はお寺か神社か
新しい年を迎え、今年も初詣に出かけた方は沢山いらっしゃるかと思います。
今年も、全国どこでも有名なお寺や神社では、大渋滞、大混雑していて、大変にぎわっているのを連日ニュースなどで耳にしました。
さて、この初詣、多数の人は神社に行くものと認識していると思いますが、地域によって、また人によってはお寺に行ったりと本当はどちらが正しいの?と疑問に思ったことはないでしょうか。
おおざっぱに言うと、神社は神様を奉ってある場所、お寺は仏様を奉ってあるところです。
本来、初詣は神社に行き参拝をするのが一般的でした。
それが江戸時代には、神様と仏様が同様に考えられる神仏習合によって、神社とお寺が同じように扱われるようになりました。
明治時代に入ると、神仏分離という、それまでとは逆に神様と仏様は違うものとしてはっきり区別されるようになっていきました。
しかし、明治時代以降までの名残により、今でも初詣は神社とお寺、どちらにも行く習慣が残っているのです。
結局のところ、初詣は神社、お寺どちらに行くのが正しい、ということはなく、どちらでもかまわないのです。
初詣は1年間、無事に過ごせたことへの感謝とこれから新しく迎える年も宜しくお願いします、という気持ちを伝えるのが目的です。
神社でもお寺でもかまわないとは言え、出来ることならば自分のお墓のあるお寺に行く、神社であれば自分の住んでいる地元にある神社で行く、というのが本来の目的に沿っているように感じます。
また、「神社とお寺、私は両方に参りますよ」ということでも良いのです。