南天 (なんてん)

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南天 (なんてん)は天は「難を転ずる」と音読できることから縁起のよい植物とされていました。

そして鬼門や玄関などにも好んで植えられる植物でもあります。

南天は病害虫も見られない丈夫な植物で、狭い場所でもよく育つことからも、昔から庭木として人気があります。

南天の花はよく目にする赤い実とは違って、比較的地味な花をさかせます。

開花時期は6月中旬位?です。円錐花序の多数の白の小花をさかせます。

南天の花は俳人の好みの花としても知られていて、実に対して地味目な花を付けるので、大器晩成を重ねて歌を読むこともあります。

南天は原産は中国で漢名の「南天燭」を略して南天として、それを音読みしてナンテンとなりました。

日本には、古くから赤飯の折り詰めにナンテンの葉をのせる習慣があります。

ホームセンター等で売っている赤飯用の容器などには南天の模様が印刷されていたりするほど、南天と赤飯は昔からワンセットとして扱われるイメージがあります。

それは南天が赤飯の彩りとして利用される他に、南天の葉に含まれるナンジニンという物質が、赤飯が熱いうちに南天を入れることによって、温度と水分で変化して、微量のチアン水素が発しして腐るのを防止するからだと言われています。

しかし、昔の人の観察眼はすごいですよね。

化学式を知ることもなく、腐敗防止のシステムに気付く事ができるのですから。

また南天は漢方薬としても利用され解熱、鎮咳などにも効果があることで知られています。