唐木仏壇に使われる木の特徴
仏壇には大きく分けて、唐木仏壇と呼ばれる銘木を使用した仏壇と、金仏壇と呼ばれる金箔を施した仏壇の二つがあります。
唐木仏壇は、銘木と呼ばれる材料を使用します。
銘木とは稀少価値や鑑賞価値のある木材の総称で、木目や色の美しい木材のことを指します。
では、その代表的な材料の特徴を見てみましょう。
【黒檀】産地:インドネシア等
黒地に美しい模様が浮き出た最高峰の材料です。とても堅く、耐久性に優れています。
虫や菌にも強いという特徴まで供えています。インドネシアのスラウェシ島で産出されるものが有名です。
【紫檀】産地:ラオス、タイ、ベトナム
黒檀と並び称される最高級ランクの材料です。
堅い木の質ですが、木肌は細かく赤茶色をしています。
正倉院の細工の中でも多く見る事ができるほどで、当時から珍重されてきた材料です。
【鉄刀木(たがやさん)】産地:アフリカ、東南アジア、中米、西インド諸島
木目の非常に美しい材料です。
木の表面は淡黄白色。芯の方は紫黒色、黒褐色をしています。
仏壇に使用するには薬品で色を抜き使用する必要があります。
【屋久杉】産地:屋久島
鹿児島県屋久島から産出される屋久杉は、湿度の高い環境の影響で樹齢の高い杉がたくさんあります。
屋久杉は大木でありながら、細かく美しい木目を持ち、色調が時間を経過するごとに変化して味わい深いものになり、仏壇としての価値を高めます。
油脂が多いので腐りにくい特徴があるので、仏壇にも適していると考えられます。