喪中欠礼

早いもので既に年末です。

喪中欠礼の葉書が届く季節ですね。

亡くなったことを知っていた場合は想定内ですが、まったく知らなかった時は、とても慌ててしまうことがあります。

葉書には薄墨で、喪中欠礼とあるだけで、誰が亡くなったのかまでわからない時は、今更聞くこともできないまま悶々とすることもあるでしょう。

今回は、喪中欠礼を出す側の心得について記したいと思います。

まず誰が何月に亡くなったか、きちんと明記しましょう。

同居する家族でない場合は、関係性について簡単に書き添えるとベストだと思われます。

特に、高齢者や身体が弱い家族がいる場合は、受け取る側にとっては書き添えてもらうと安心できます。

礼儀や喪中欠礼の書き方の本には、意外と簡単に書くこととありますが、その簡単さが受け取る側には心配になるのです。

こういう喪中欠礼をもらったことがあります。

レーサーのアイントン・セナ選手の大ファンが、彼のために喪中欠礼を出したのです。

きちんとセナ選手のことは書かれていました。

また、何年に1回の割合で、一人暮らしなのに家族が亡くなったともらうことがあり、よくよく聞くと長年飼っていたペットが死んだということであったりします。

その他にも、12月22日にお父様が亡くなって、新聞の物故欄に乗る前、おそらく亡くなった晩に書かれて出されたものもありました。

喪中欠礼の方が、お葬式より早かったということです。

それから、その家では誰も亡くなっておらず、遠縁のための喪中欠礼だったのですが、大学病院郵便局の消印だったために、問い合わせがものすごく来たとか。

病院の消印がつく場所からは投函(料金別納など)しないほうがいいと思われます。

年賀状を毎年出さない人は、喪中欠礼を出すことももらうこともあまりないと思われますが、誰が亡くなったかを明記するのは、今の時代において必須です。

個人情報が守られている時代だからこそ、なおのことですね。