土用の丑の日 ほうろく加持

今年は、7月25日火曜日に行われます。

毎年の土用の丑の日に、本門寺仁王門脇の長栄堂で、ほうろく祈祷会があります。

長栄堂は、石段を上ってすぐのところにあります。

まずは、受付で、志納金500円を納めてお守りを頂きます。

このお守りの裏側には、年齢が記されています。

頭の上に、このお守りを載せて、素焼きの皿(ほうろく皿)をかぶり、そのうえでもぐさを焚いて頭痛除けと、暑中の息災を祈るのが、日蓮宗独自の「ほうろく加持祈祷」です。

この他に、虫封じのご利益もあります。

虫というと、疳の虫が代表とされるでしょうが、男女ともに悪い虫封じにもとても効きそうな気がします。

そして。頭痛というのは、いわゆる頭痛いから片頭痛など本当の頭痛持ちも入ります。

また、頭を悩ませる=頭を痛めるほどの悩みがある、頭を常にハードに使う仕事を休めないもあるでしょう。

また、脳梗塞などのなってしまったら困る病気退散の意味もありますね。

頭の痛みは、すべての悩みのもとになるので、頭痛を封じるのです。

頭痛を封じて、無病息災です。

また、学生さんは、より勉強ができるようになる願いも効かれるかと思います。

お皿を被るとお坊さんがもぐさを載せて焚いてくれます。

頭からお皿はちょっと浮かしましょう。熱いからです。

この熱さは、頭の天頂部にあるツボを刺激するお灸の効果もあります。

身体にこもる夏の暑さを頭から抜き、暑中の活力を保持するのです。

そんな効果があっても、加持祈祷は受けたことになります。

ほうろく加持の間、「南無妙法蓮華経」の読経とともに、カチカチと拍子木のようなものが打ち鳴らされてます。

華麗さも共存する祈祷なのです。

拍子木は、「木剣」と呼ばれる日蓮宗の仏具です。

このカチカチカチのリズムが軽快で心地よく、心身の邪念を清らかにしていくような感じがします。

なお、ご祈祷の終わったお守りは、枕のどこかに入れておくことで、頭を守ってくれます。

檀信徒ではなく、だれでもご祈祷は受けられるので、お山の風を感じながら、ご祈祷に来てみませんか。