季節の花「たんぽぽ」

たんぽぽと言えば雑草だと考えるようになるのは、大人になった証拠。

子供の頃たんぽぽと言えば最も身近な植物で、春につんでは持ち帰ったり、綿毛になったたんぽぽを見れば摘んで息を吹きかけずにはいられない様な存在でした。

雑草と言えど、黄色の可憐な花をさかせ、春の訪れの代表のような存在感を放っています。

たんぽぽには、大きく二つの種類があります。

日本の在来種と海外からもちこまれた在来種です。

来種は外来種に比べ、開花時期が春の短い期間に限られ、種の数も少ないので、現在ではあまり見る事がなくなりました。

最近ではたんぽぽが夏でも見られるようになりましたが、あれは外来種です。

この種類を見分ける方法は、総苞片(つぼみを包んでいた葉)が反り返っているのが外来種で、反り返っていないのが在来種です。

一般的には在来種が外来種の影響で減少傾向にあると思われていますが、実際はたくさんの在来種が未だ生き残っています。

しかし外来種の数が多いので、在来種が目につく割合が低くそのため在来種が絶滅したと思われているようです。

在来種は元々それほど数が多いものではないので注意してみていれば発見することができます。

外来種は日本の気候の寒い時期に弱いので繁殖力は高いのですが、低温では育成できない場合も多い様です。

ちなみにたんぽぽには、薬用効果があり利尿作用や健胃作用があります。

サラダやおひたしとして生のままでも食べられます。