寺と院について

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寺と院にはどのような違いがあるのか知っていますか?

日本の各地に点在する寺院は、「なんとか寺」や「どこそこ院」というような呼び方をすることと思います。

それでは、そのように寺と院というように分かれてしまったのでしょうか?

正確には、寺は僧の住居、院は、出家者が住む宗教的儀式を行う施設と言われています。

しかし、実際の所は単純に正式名称を省略して読んでいるだけのことに過ぎません。

建物とか、広さとか規模で分けているわけではないのです。

寺と院が両方存在する寺院も存在していて、選択したのは寺院側の選択によるようです。

寺院の正式名称は、かなり長く、華頂山知恩院大谷寺や東叡山寛永寺円頓院といったような感じです。

それでは長過ぎて非常に呼びづらいということで、比較的に短くされた呼称が作られていったのが本当です。

今回の場合であれば、前者は知恩院、後者は寛永寺というように省略形で呼ばれているということです。

ですので、寺や院で教義などの違いや区別などは、同じ宗派であれば違いなどは何もないのです。

お寺の呼称には、「なになに山」というのが最初に付いています。

なぜ必ずそのような山がついているのでしょうか?

それは、寺院は昔から山の中に建てられることが多いので、その所在地を示すための呼称でもあります。

近代の日本おいてもその呼び名は変わっていないことに非常に歴史を感じるところです。

寺院の正面の門のことを山門と呼ぶのも、これが由来であるようです。