形見分け

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生前、故人が愛用していた品物を、近親者で分けるのが形見分けと呼ばれるものですが、いつどのように行うものなのかは、仏式、神式、キリスト教式かによっても違います。

仏式の場合は、行う時期としては、四十九日の忌明け頃が一般的ですが、それより早くてもかまわないようです。

地域や宗派によっては三十五日を忌明けとする場合があるからです。

神式の場合は、五十日祭か三十日祭に行うのが一般的です。

キリスト教では形見分をする風習自体がありません。

しかし、日本人なら形見分けをするのが一般的なので、行うとすれば1カ月目の召天記念日が最善といえるでしょう。

実際に分けるものは、衣類、蔵書、趣味用品、装身具等です。

形見分けを送る場合などは、相手の意向を確かめてから送るようにしたいものです。

当たり前ですが、できるだけ喜んでもらえる人にだけ分けましょう。

形見分けをする場合は、品物は包装しないでそのまま渡すのがしきたりです。

また、故人より目上の人にはしないものされています。

しかし、先方の希望があれば形見分けしても差支えはないでしょう。

形見分けする時に注意したいのは、故人の日記や住所録や手帳や手紙などは、年賀欠礼状を出すときなどの資料となるほか、様々な事態に対応するためにも最低でも一年は手元に置いておきたいものです。

できることならば三年手元にあれば、たいていのことには対応できると思います。

どんなことがあるにせよ、形見分けをするために故人の遺品を整理することは、心の整理にもつながりますので、亡くなってから少しずつ始めると良いでしょう。