彼岸花

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本日は、春のお彼岸の真っ最中である「お中日(ちゅうにち)」となりますが、ご先祖様のお墓参りはされましたでしょうか。

年間2回、春は春分の日、秋は秋分の日を「お中日(ちゅうにち)」として、それぞれ前後各3日を合わせた各7日間、年間で計14日間の期間が、お彼岸です。

そして、この期間に行う仏事を彼岸会(ひがんえ)と呼びます。

さて今日は、秋のお彼岸の時期に墓地などでよく見られる「彼岸花」について、つらつらと書いて参りたいと思います。

この彼岸花、実は中国からやってきたお花です。

そして彼岸花は、1000以上もの異名を持つ花としても知られていることをご存知でしょうか?

例えば、墓花、幽霊花、地獄花、死人花、葬式花、霊花など・・・の名前を持っています。

他には、舌曲り、しびれ花、毒花、手腐り花、疫病花といった名前がついているのですが、ちょっとかわいそうな異名ですよね。

彼岸花には有毒物質であるアルカロイドが含まれています。

この有毒物質が含まれているからこそ、墓地などに多く植えられるようになったそうです。

その昔、土葬だった時代には死体を動物に掘り荒らされることが多々ありました。

これに困ったことが理由で、毒性のある彼岸花を墓地に植えられるようになったとのことです。

また虫よけにも効果があるようです。

可哀相な異名を持っている彼岸花でも、大切な役割をたくさん持っている、ということになります。

彼岸花には「葉見ず花見ず」という名も持っているのですが、これは、彼岸花の葉は花が枯れてから出てくることからきています。

ただの一つの花ですが、調べてくいくとこれだけの名前を持っているなんてすごいですよね。

次回の秋のお彼岸の際、お墓参りに行った際は、ちょっと注意して見てみてください。