仏飯器(ぶっぱんき)
『仏飯器(ぶっぱんき)』は仏様にご飯を盛る器のことです。
新しくご飯を炊いたときに、その都度、供えるようにしましょう。
できるだけ、ご飯を高く盛り供えます。
あまり長い時間置きっ放しにせず、湯気が立たなくなったら下げるのが良いかと思われます。
下げた御飯は捨てたりせず、ちゃんと、自分たちで頂かなくてはいけません。
高杯同様に足が高くなっているのは、敬いの心から高くなったようです。
紋が入っているものは、紋を手前にして置きます。
配置する位置は、仏壇の二段目の高杯(たかつき)の内側、中心にある茶湯器の外側に、左右一対で配置するのが一番、バランス的には良いのではないかと思います。
御本尊用と御先祖様用で一対であると言う説もあります。
一つはその家の仏壇に収められている仏様用で、もう一つは施餓鬼(誰も祭ってくれていない仏様=餓鬼に施す)とも云われています。
丁寧に祀られている仏様からのお裾わけ用と理解すればいいのではないかと思います。
宗派によって、配置は違いますので、檀家や仏具店に確認していてもいいでしょう。
似たようなものに、命日やお盆、彼岸などの法要のときだけに使う、『仏膳(ぶつぜん)(御霊具膳ともいう)』と呼ばれる精進料理を供えるものもあります。
専用の台と、親椀(ご飯)、汁椀(みそ汁や吸い物)、平椀(煮込み物)、壷椀(煮物やゴマあえ)、高皿(漬物)、お箸で構成されています。
ほとんどの一般家庭では、あまり見ることは無いと思います。