数珠とは何か?
数珠とは、108個の珠が二重に重なり、ふさや飾り玉が付いているものが正式なもので、ひとつひとつが人間の煩悩を表していると言われています。
近年では、もう少し珠の数が少ない、略式の数珠がよく用いられるようになっています。
宗派によって、やはり異なりますが、現在では54個、36個、27個といった少ない数の数珠がよく使われていて、特に数に決まりはありません。
一般的には一重の略式の数珠が使われています。
男性用の数珠は比較的に大きく、女性用の数珠は小さく作られます。
数珠を持っていないとお墓参りができない、ということはありません。
しかし、数珠をきちんと持って合掌するのが正式なので持参するのがマナーでしょう
数珠は持っているだけで魔除けや厄除け、さらには福があるとされています。
数珠は葬式や法事などには欠かせない仏具のひとつなので必ず、一人に一つは持ちましょう。
また、厳密な宗派の違いによる珠の素材の決まりもないので、好きなものを選んでよいでしょう。
菩提樹の実などが使われることが多いです。
菩提樹の木の元で仏様が悟りを啓いたのが由来のようです。
木の実系の数珠は、時間が経つと光沢などが増してきます。
紫檀や黒檀などの銘木の数珠もあります。
宝石でできた数珠などもあります。
水晶で作られた数珠は代表的な数珠であり、仏教で言う七宝のひとつに数えられています。
どんな素材の数珠でも使ったあとは、やわらかい布などで軽く拭いて磨いておきます。
薬品なども使ってもいいですが、変色などしないように注意が必要です。
使用しない場合は桐箱や仏壇などに保管しておきます。