数珠の使い方
葬儀参列の際、数珠を持参したまでは良いけれど、正しいかけ方が分からず手持ち無沙汰になる・・・なんて経験はないでしょうか。
そんなことなら、持って行かなくてもいいかなと思われるかもしれません。
持参しなくても失礼、マナー違反ということはありませんが、やはり大切な方を見送るためには持参した方が良いでしょう。
仏教では、人間には108個の煩悩があると考えらえており、数珠はそのあらゆる煩悩を持ち主の代わりに引き受けてくれる法具である、とされています。
お葬式に数珠を持参するのは、そんな煩悩を持ち込まずに故人を見送るためのものなのです。
数珠にはそのような意味がありますので、お葬式で数珠を忘れてしまった際や、まだ若い方で持っていない方もいるでしょうが、そんな場合に人に借りて取り繕ってしまうことがないようにしましょう。
数珠には煩悩を引き受け、持ち主を神仏が守ってくれる、というものですので本来は決して人に借りるようなものではないのです。
忘れてしまった場合には、そのように人に借りることがないようにしましょう。
お葬式の際の数珠は基本的には左手で持ちます。
使わないときや、お焼香の順番待ちなどで移動する際にぶらぶらとみっともなくしないように左手の親指と人差し指の間にかけて持つようにし、焼香をするときにはそのまま数珠をかけて左手を体の前に差し出すようにします。
また、数珠は法具ですので、どんな場合でも椅子の上に直接おいたりすることのないようにしましょう。
もう使用しないな、と思われた時点で鞄にしまえばスマートです。