曼荼羅とは
曼荼羅はインドの言葉を訳すと「輪円具足」となります。
車輪のように縁の中に一切の諸法が全て含まれているという意味です。
仏さまの心=悟りの世界のことです。
お聖人様は、久遠の仏さまがお悟りになった世界を文字で表したのです。
「法華経の世界」
お聖人様は「此の大曼荼羅は、日蓮が魂を墨に染め書き候ぞ、仏の御意は法華経なり」と仰せられ、法華経の世界を図に示したというわけです。
中央に南無妙法蓮華経の宝塔が輝いて、その左右にお釈迦様と多宝如来が座られ、地湧の菩薩様や十界の代表も連なっています。
「曼荼羅の登場者」
・釈迦牟尼仏…法華経をお時になった御本仏。
・多宝如来…法華経の正しさを証明した仏様。
・四大菩薩…大地より湧出した上行・無辺行・浄行・安立行の本化四菩薩。法華経を弘通する。
・菩薩
文殊菩薩~智慧を授け、提婆品で活躍。
普賢菩薩~仏の実践行を象徴として、法華経の行者を守護する。
弥勒菩薩~未来に仏位を継ぐとされ壽量品で代表して質問に立つ。
薬王菩薩~心身の病を治す。勧持品で法華経を広める誓いをする。
・四天王
持国天~東方守護。水火の災いを防ぐ。
広目天~西方守護。怨みを退散させる。
増長天~南方守護。病気をなくす。
毘沙門天~北方守護。財をもたらし、悪鬼を滅ぼす。
・不動明王…悪を断じ、仏心を起こさせる。厄除け開運、仏道修行者守護。
・愛染明王…衆生の煩悩を浄化する。縁結び。
・舎利仏尊物…十大弟子のひとり。智慧第一。
・迦葉尊者…十大弟子のひとり。頭陀第一。
その他に、仏法守護の帝釈天や梵天。
日天・月天・明星天。鬼子母神・十羅刹女。
第六天・阿修羅・提婆達多・転輪聖王・大龍王・阿闍世。
そして、日本の神様である天照大神・八幡大菩薩が名を連ねています。