水子供養
水子供養と言えば、何となく中絶した胎児のことを意味する様に感じますが、それは1970年代位からそう思われるようになったようです。
きっかけは、その当時、人口中絶に否定的な世論が生まれるなか、1971年に埼玉県秩父郡小鹿町の紫雲山地蔵寺が1万体の水子地蔵を販売したことから始まるそうです。
ですので、それ以前は水子供養と言えば、胎児を含めた小さい子供や赤ちゃんが亡くなった時にするもので、決して人工中絶された胎児のみを指す言葉ではありませんでした。
また〝水子〟という言葉は、戒名の下につける位と同じで、居士、大姉、信士、信女などの位号としての水子であり、この場合「すいじ」と読みますが、厳密に言えば、死産で生まれてきた胎児に対して付けられるものとされています。
しかし、生まれてすぐに亡くなってしまった赤ちゃんにもつけられます。
昔は、出生後に亡くなってしまった幼児にまでつけられていたそうです。
では、水子供養とはどんな風に行えば良いのでしょう。
水子の供養は、日常的に行っている先祖供養と同じことをします。
ただし、先祖供養と同じと言っても、他人には知られたくない「訳あり」の場合も多く、その場合は人目を避けて供養したいと思うのが人情ですから、その場合は近くの寺院などで行っている地蔵講などに足を運んで、手を合わせるだけでも供養になります。
また、人目を気にしていることや、心苦しく思っていることも漬け込んで来る霊感商法などの勧誘が多いのも水子供養の特徴ですので、くれぐれも気をつけましょう。