永代供養墓

近年増え続けているのは、結婚をしない人々です。

晩婚化が社会問題とされてきましたが、最近ではミドルエイジの未婚化が問題視されているようです。

30代前半で未婚の過半数は生涯未婚となる可能性が大きいとの報道を見かけました。

2005年時点での、三十代前半の未婚率が、男性で47.1%(2人に1人が独身)、女性で32.0%(3人に1人が独身)だそうです。

このうち半分が生涯未婚として考えられる50歳になっても結婚しない人達の予備軍だそうです。

逆に減っているものがあります。

それは出生率です。

これは結婚しない人がいれば自ずと減ってしまうものですが、婚姻関係にあるカップルでも子供を2人や3人も持とうという人が減っているようです。

これらが影響してくる問題はたくさんあると思いますが、お墓を建てる人にとってもこれらの状況は大きな問題の一つです。

お墓を立てる時に一番の問題となるのが無縁仏となることです。

また、いざお墓を購入しようと思っても、お墓を引き継いでくれる後継者が居ない場合はお墓を購入することさえ断られるケースがあります。

これは、単身の人や子供の居ない夫婦にもあてはまります。

少子化にともないこれから増々お墓にまつわるこの手の悩みが増えていくことでしょう。
このような社会状況によって〝継承者〟に代わって、責任を持って永続的に管理し、供養するという考え方のお墓が登場してきています。

それが「永代供養墓」と呼ばれるものです。

永代供養墓には大きく2つの種類に分かれます。

「合祀タイプ」のものと、「個別墓スタイル」のものです。

合祀タイプの特徴は骨をまとめて「納骨」するのが一般的です。

個別墓スタイルのものは、小さなお墓で骨は個別の「カロート」に納骨するというものです。
壁に埋め込むタイプのものもあります。

これらの永代供養墓は管理が行き届きますし、死後のお墓の手入れの心配がありません。