永代供養墓(合葬墓)
永代供養墓(合葬墓)とは、「えいたいくようばか」あるいは「えいたいくようぼ」と呼ばれているものです。
日常、お墓参りができない人や、お墓参りしてくれる人がいない場合、お寺が代わりに永代にわたって供養と管理を行うお墓のことです。
一般的には他の人と一緒の墓あるいは同じ納骨堂に納骨されることから、合祀(ごうし)墓、合同墓、合葬(ごうそう)墓、共同墓、集合墓、合葬式納骨堂などとも呼ばれています。
また、個々のお寺によっては、永代供養塔、倶会一処墓、永代納骨堂、生前個人墓、永代供養廟(びょう)、永代納骨廟、永遠墓などとも呼ばれています。
永代供養墓には、法的な定義はありません。
そのため、経営母体によって契約内容が変わってきます。
自分一人でいい・・・と言う人は、一人の墓として、友人、あるいは同じ墓に入ることを前提に会員となった人たちが一緒に入る墓など、いろいろな形態があります。
納骨された人の名前などの記録として、
1. 石板の墓誌(ぼし)に刻字
2. 過去帳に記載
3. 墓籍簿に記載
の形式がとられているようですが、やはり1が一番多いようです。
先祖代々のお墓(一般のお墓)との違いは、以下のようなものです。
1. お墓参りしなくてもお寺が責任を持って永代にわたって供養と管理をしてくれる
2. 墓石代がかからない(個人墓の場合を除く)
3. 一般のお墓と比べて料金が安い。
4. 一式料金を一度支払えば、その後管理費、お布施(お塔婆代など)寄付金など一切費用がかからないところもある。
5. 宗教・宗派の規定がないところがほとんど。
永代供養墓の場合、お寺が代わりに供養と管理をしてくれますが、どのように供養してくれるのか?が疑問です。
お寺によって様々ですが、一般的には以下のようなものとなるようです。
1. 毎年の春彼岸、お盆、秋彼岸に合同供養を行う
2. 年に1回あるいは毎月供養
3. 毎年の祥月命日も供養
4. 回忌供養も供養
いずれにしましても、ご自分の生活様式や価値観に照らし、選択されることをお勧めします。