池上のお山で、七五三

七五三の季節です。

基本は、数え年の三歳、五歳、七歳で行うものですが、例えば、10月後半や11月の初めに生まれた子は、三歳だったら、二歳からちょっと出ただけでまだ小さいうちに行わなくてはならないので、家の考え方によって、満年齢になってからお参りしたりもします。

今は少子化ですし、近所通しで縁続きになる時代でもないのでなんとも言えませんが、昭和40年代生まれまでは、一番最初に生まれた女孫の晴れ着を従妹である子たちが、おさがりでつなげていったりもしました。

それは、着物が正絹であり高価なものだったので、1回着るだけではもったいないという思いがあったと考えられます。

初孫に買ってやった祖父母の思いを末孫まで続ける伝統であったとも考えられます。

また、参るのは、基本的には神社とされていますが、もともとは、お宮参りで参った場所であり、それは神社だけでなく、お寺や大きな地蔵様(地蔵様は子どもの健康を守る)だったりもしました。

いわゆる住んでいるその土地を守る氏神様、産土様です。

昨今の親御さん方は、氏神様という言葉を知らないことはもちろん、鎮守であるそこがどこかわからず、ネット検索したその都道府県で一番大きな神社に行きがちのようです。

また、少子化のため、「子のためにできることはなんでもしてあげたい」という過剰な気持ちから、普通に言われる七五三だけでなく、クリスチャンでもないのに、教会でも祈ってもらおうとします~クリスチャン、教会では、成長を祝う会といったものが信者として行われているようです。

牧師さんや神父さんは、信仰を大切にしますので信者ではない場合はお断りされるケースもでているようですね。

それでも、折れない親と、結婚式などで使われる資格を持たない牧師業の方によって、キリスト教関係の七五三も行われているようです。

七五三が始まった時代背景は、子どもが大人になるまで生きることのできない貧困や疫病のある時代でした。

それでも子供が健やかに育つように願いを込めた七五三です。

池上本門寺では、お聖人様からお祝いされる「七五三」を行っています。



朗峰会館七五三オリジナルプラン