池上本門寺 春まつり
今年も無事にお彼岸を終え、きたる4月1日(土)2日(日)の両日に、「池上本門寺 春まつり」が開催されます。
この催しは、4月8日のお釈迦様のお誕生日「花まつり」を記念して、みなさまが参加しやすい第一土曜日と第一日曜日に、池上地域とお山が一体になって春の訪れを慶び、わかちあうものです。
境内では、重要文化財である五重塔の特別御開帳があります。
御開帳は一年に一度この両日だけですから、ぜひ拝観してみたいものです。
さらに、甘茶づくしです。
お釈迦様のお誕生日と言えば「甘茶がけ」ですね。甘茶という響きから、砂糖のたくさん入ったべたべたしたお茶を連想しがちですが、普通のお茶です。
飲んだ後味にほんのり気持ちのいい甘みが残るから甘茶なのです。
お釈迦様が生まれた時、天にいる9頭の竜が甘いお水(甘露)を排出して、お釈迦様の産湯になったことから、甘茶の原料になる草であるアマチャヅルで赤ちゃんの頭をなでると丈夫に育つなどのお話がたくさんあります。
その甘茶、実はノンカフェインであり抗アレルギー飲料なので、赤ちゃんからお年寄りまでみんなで飲めて、みんなで、お釈迦様のお誕生日をお祝いできるということなのです。
お土産用の甘茶も用意されていますから、本当にみなさん、毎年楽しみにして来られています。
それから、子供たちによる花祭りパレードは、花の精に扮した子供や白象の山車、鼓笛隊の演奏など楽しい催し物もあります。
その周りでは、池上の商店街の名産品による出張マーケットのテントなどもあります。
そしてそして、普段はお話しする機会もなかなかないし、でも疑問に思っている「仏教、教えてお坊さん」という質問コーナーもあります。
本来、毎日修行に修行を重ねているお坊さんですから、答えられないことはないと思いますが、「蒟蒻問答」のようにみなさん練りに練った質問を用意して、お坊さんに聞いてみてください。
小さいお子さんには、絵本の読み聞かせ「生まれてきてありがとう」というコーナーも用意してあります。
メインテーマが「生まれる」なのです。
春が生まれ、花が生まれ、人と人との出会いが生まれ、お釈迦様のお誕生日もある。
どうぞ、春の一日、池上の町で、お山で、お楽しみください。
池上本門寺 春まつり