沈丁花 (じんちょうげ)
沈丁花 (じんちょうげ)は名前の由来の通り、遠くにいてもわかるくらいの甘い香りを放ちます。
それはちょうど秋に咲くキンモクセイの様な感じです。
沈丁花 (じんちょうげ)とは何とも変わった名前ですが、名前の由来は香りが沈香というお香に似ていて、葉っぱの形が丁字 (ちょうじ)という植物に似ているので、沈丁花 (じんちょうげ)という名前があてられたと言われています。
漢名は「瑞香(ずいこう)」と言われ、中国南部からヒマラヤが原産です。
日本には室町時代に入ってきました。
庭木はもちろん鉢植えとして、とても人気のあるポピュラーな植物です。
樹高は1m低木で、常緑樹です。
根本から細かく枝分かれして葉が密に茂るので、自然に半球状になりあまり手間がかかりません。
葉には光沢があります。
主な開花時期は3月~4月で枝の先に小花を球にまとめた様に咲きます。
この花には花びらがありません。花びらに見えるものは肉厚のガクです。
このガクは内側が白、外側がピンクです。
あまり知られていませんが、オス株とメス株があり、メス株は直径1cmほどの赤い実をつけますが、日本にはオス株がほとんどなので果実を見ることはめったにありません。
がくの外側が淡い紅色になるのが、ウスイロジンチョウゲ。
白くなるのがシロバナジンチョウゲ、葉に黄縁入るのがフクリンジンチョウゲ。
沈丁花 (じんちょうげ)は、手入れも簡単で香りも良いので、庭に植えてみたい植物の一つです。
ただひとつの難点として、移植が大変難しい植物である、ということです。