法要盛花

houyouseika001

仏様をおまつりするのに描かせないのは、お線香とお花だと言われます。

今日は、お花について少しお話したいと思います。

昔々は、今のような『生花店』はありませんでした。

なので、人々は野花を仏様にお供えしていたのです。

それは今を盛んと咲く花は見て美しいですし、それは生きてる者だけでなく、仏様になった方々にも見ていただいてもらいたいという先祖を敬う心から発生したものです。

それが時代により変化して、農家の方々が、花々を束ねて行商したり、小さな生花店を営んだりするようになりました。

野花一輪の可憐さよりも、花束にしたときの豪華さは厳かさにもつながり、お墓参りの時などに用いられるようになりました。

そこに華道の流れによる花の配色があらわれ、法事などではより洗練された花束がまつられるようになったのです。

ただ、第二次世界大戦などの戦時中は、野花を手入れする人手も少なくなりましたし、紙花や造花が生花のかわりに飾られていました。

その花は、菊の花をモチーフに作られたものです。

生花が手に入るようになってから、菊が仏様にあげられることが多かったのは、こんな経緯からです。

しかしながら、時代は変わりました。

お花屋さんに行けば、季節を問わずいろんな種類の花がいつでも手に入ります。

仏様たちも、それは目に楽しい時代になったとも言えます。

以前は、バラなどとげのある花などは忌むものとされていましたが、とげはとってもらえばいい話です。

故人が好きだった花をあげましょう、それが供養になるという考えにもなってきました。

そして色合いも華やかになりました。

菊だけでなく、洋花も用いられてさらにさらに、仏様になる門出を送る盛花が好まれるようにもなりました。

仏様は、どんなお花も、とげがあろうと鮮やかな発色でも、『ダメ』とは言いません。

きれいだね、とよろこんで下さいます。

池上本門寺 花峰では、創業以来、法要盛花をお客様に提供し続けています。

より故人の思いに寄り添った美しい盛花を送ってみませんか。

納骨式やご法事の席、またお祝いの席など、お客様の冠婚葬祭における様々なシーンを彩ります。

悲しみの涙で送られるよりも、きれいなお花で送られた故人は、私たちの今を守ってくださる仏様になられることでしょう。