灯籠
灯籠とは、幾つかの説がありますのではっきりとしたことは解りませんが、一つは墓地やお寺、神社などの入り口付近に建てることで、闇を照らし、魔を防ぐため、と伝えられています。
墓地の場合は、ご先祖様の道灯りとして神仏へ導いてくれるとも伝えられています。
『灯明供養』という言葉があります。
智慧の光をあらわす灯明そのものが功徳に繋がるということらしいです。
灯籠には、『墓前灯籠』、『雪見灯籠』、『置灯籠』などがあげられますが、近年のお墓に使われている灯籠は、置灯籠か墓前灯籠が主流です。
『墓前灯籠』は、角墓前と丸墓前の二つに分かれます。
簡単に言うと四角い屋根の物と丸い屋根の物で、比較的大きく、近年の墓地の縮小化から減少の傾向にあります。
地震などの災害で倒れやすいという弱点もありますが、大きなお墓の装飾品としては欠かせないアイテムではないかと思います。
『雪見灯籠』は、笠が大きく、丈が短い三本脚のものです。
墓前灯籠よりもコンパクトなため、小さなお墓であっても配置ができると言う利点があります。
『置灯籠』は、雪見灯籠の三本脚がさらに省力されて小さい物を指します。
30~40cm程度のもので、門柱の上などにも設置が可能です。
近年の小さいお墓事情からか、非常に種類としては多くなってきているのではないかと推測されます。
角置、丸置、六角などの種類があります。
左右二つ、一対を基本とし、ほとんどの場合は墓石と同じ材質の石を使うのが一般的ですが、必ずしも必要でもないものですので、後で付ける方も多いようです。