爽やかなリンゴの花
ソメイヨシノが一斉に散り出して、しばらくするとリンゴの花が咲き出します。
リンゴの花はつぼみの時はピンク色をしていますが、開花すると白い花に変化します。
リンゴの花は果実を作るための花であり観賞用にはあまり人気がありませんが、とても可憐で美しい花を咲かせます。
リンゴは花は寿命がとても短くて、開花してから2?3日で散ってしまいます。
命が短い花と言えばサクラを思い浮かべますが、リンゴの花はさらに命短い花と言えるかもしれません。
開花後には結実します。結実とは交配して実の形になることですが、一つのつぼみから5個くらいの可愛らしい実ができます。
果実として栽培されるリンゴですので、その実の中で一番大きくて形の良いものが選ばれ、他は処分されます。
この作業が遅れると、実の全てが成長してしまい大きくて美味しいリンゴには成長しません。
ですのでリンゴ農家はリンゴの花が咲いたら大忙しです。りんごの品質を高めるために、摘花作業を行います。
それにしても、季節もとても良い時期のせいか、リンゴの花は青空に良く映える、ふっくらとした清楚な美しい花です。
適度に葉がしげるので、葉の緑と枝の黒さを背景に風に揺れる姿はいつまで見ていてもあきることがありません。
また数日で散ってしまう花ということもあり、心に残るのかもしれません。
それでも最後には美味しく大きな赤い実をつけるための花なので、不思議と儚さや寂しさがつきまとわない花でもあります。
爽やかな季節にぴったりの爽やかな花でると言えるのかもしれません。