神式角柱墓とは

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神式角柱墓とは、神式の墓のことを指します。

基本的に神社では、死を“穢れ”として扱うため、墓地を所得しません。

ですから、寺院墓地のようなものは存在しません。

公営墓地や民営墓地を利用することになります。

ただし例外もあり、近年では所得している神社もあるようです。

墓石は角柱形(神道形)といわれる形で、仏式とは異なります。

基本構成は仏式とほぼ同じで、墓石、納骨棺(カロート)、境界石、玉垣、花立て、霊標などで構成されています。

しかし、神式では焼香はしないので香炉が必要ありません。

仏式と神式のはっきりした違いは、榊(さかき)、洗米、塩、水などを供えます。

墓石に刻む文字は、戒名ではなく霊名を用います。

霊名は姓名の下に之霊、命、命霊、霊位、大人、刀自などを付けます。

他には、家名にすることが多いようです。

合祀墓の場合は「~家奥津城」または「~家奥都城」と彫られる場合が多いといえます。

棹石の上部に行くに従って細くなり、頂上部は角兜巾型、所謂、四角錐になっています。

先のとんがったオクツキと称する場合が多いみたいです。

通常、棹石の高さは巾の3.5倍と決まっていたのですが、近年ではそれよりも短いものが多いようです。

神道のお墓は神器そのものを表しており、この形は三種の神器の一つ天叢雲剣を表しています。

また、供物台のかわりに八足台を使用します。

その他の仏式の墓石との違いは、棹石が六角柱や円柱形等のものもあり、形は一定していません。

祠のような墓(多分神道と思われる)もあり、大変古い形式の墓形であるといわれています。