立葵(タチアオイ)

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立葵(タチアオイ)は真っ直ぐな茎に穂状花序(すいじょうかじょ)をたくさん付けるアオイ科フヨウ属の多年草です。

穂状花序(すいじょうかじょ)といっても難しくてよく分からない方がほとんどだと思いますが、伸びた花軸に柄のない花が穂状につくものの事を指します。

麦やオオバコ等がそれに当たります。

学名はAlthaea roseaと言いますが、 Althaea(アルテア)の語源はギリシャ語で〝治療〟が語源とされています。

語源からも分かる様に薬効があり、古代から薬として使用されてきました。

ちなみにギリシャ語の〝治療〟はalthainoと言うそうです。

立葵の開花時期は5月の後半から八月の頭位までです。

耐暑性耐寒性の宿根草ですので、毎年楽しむことができます。

立葵は昔から夏の庭先でよく見られる花ですので、親しみのある方も多いのではないでしょうか。

花は一重の五弁花、または八重咲きで、10センチくらいになります。

大きな花を咲かせるので丈も高く2メートルくらいに成長します。葉は心臓のかたちをしていて、浅い切れ込みを見る事ができます。

丈夫な植物なので、タネをまいて発芽さえすれば、それ以降殆ど手間をかけずに開花まで育てることができます。

また毎年楽しめるという特典付きの植物です。

私の実家にも子供の頃に、どこからか飛んできた種が発芽して庭一杯に立葵が咲き誇っていました。

その花の贅沢な感じがとても美しく、一輪つまんで髪に指したりして遊んだ記憶があります。

機会があれば一度育ててみて欲しい植物の一つです。