第737遠忌「御会式」

週末のお山は、いよいよお会式です。

平成30年10月11日(木)より13日(土)まで、第737遠忌「御会式」が行われます。

まず、11日午前11時より大堂で、歴代先師聖人並びに池上法類・池上護山会先師報恩法要が行われます。

続いて12時半より大堂下大広間で、お会式法話、14時より大堂で、納経十種供養法要が行われます。

12日は10時より大堂で、宗祖御更衣法要、12時半より大堂下大広間で、お会式法話、14時から大堂で、宗祖報恩御逮夜法要が行われます。

また18時ごろよりは、徳持会館・堤方橋~本門寺大堂で、万灯練供養が展開されます(大堂では、翌朝まで唱題行)。

13日は、午前7時より大堂で臨滅度時特別説教が、7時40分より臨滅度時法要が行われます。

10月13日は、宗祖日蓮大聖人のご入滅(お亡くなりになった)日です。

今年で、737年を迎えます。

前段で日程について書きましたのは、理由があります。

お亡くなりになった13日には、朝に法要があるだけですね。

なのに、お亡くなりになっていない12日、前夜には、万灯練供養など池上の街が一丸となって賑やかになるのはなぜか。

一説には、法要も大事だけれど、逮夜ももっと大事だと言われています。

逮夜は、この世を去る前の晩だからです。

少なくともその日は生きているのです。

この世に生を受け、明日からは仏さまの元で修行の日々を積む。

だからこそ、その人のそばにいた人たちが、この人は生前、本当に徳を積んで、どの人からも慕われ愛されたのだということを盛大に賑やかに、天上界にいる仏さまたち告げる一つの儀式なのです。

また、地獄界にいる閻魔大王にも伝わるように知らせるのです。

大変恐れ多いお話をしますが、お聖人様もやはり一人の人間でありました。

多くの苦難には合いましたが、それ以上に民衆に慕われ愛され、尊敬されたのです。

そんなお聖人様を、地獄界に送るわけにはいかない。

現代に生きる私たちも、実際にお聖人様に接した時代の民衆と同じです。

お聖人様を心から愛して尊敬申し上げていることを、万灯練供養などで伝えていくのです。

この思いは、私たちが人と言う形でなくなっても、終生続いていくものでしょう。



池上本門寺のお会式