納骨は四十九日法要に行う
一般的に、納骨(埋葬)は、四十九日法要に行います。
仏教では、故人が極楽浄土で仏様となって生まれ変わるためには四十九日を要する、と考えるからです。
この「生まれ変わる」という意味は、「成仏した」という意味合いを持っています。
現実的にも、四十九日法要に納骨を行えば親族も集まり合理的です。
ただ、火葬当日に納骨する場合もありますし、あくまでも「一般的」という認識であり、絶対的なことではありません。
お墓が決まっていない、その他の事情で四十九日を過ぎても納骨できなければ仕方ありませんし、四十九日以前に納骨してもかまいません。
納骨法要は、四十九日法要と別に行う場合は、遺族・親族だけで行うことが多く、これ以降の法要(法事)は、式場に葬儀社の斎場を使ったり、よほど大規模にならない限り、葬儀社の手を借りず、施主(喪主)が遺族の協力を得て行います。
ちなみに、「喪主」と「施主」の違いですが、喪主はお葬式を営む人、施主はその後の法要(法事)を営む人のことです。
ほとんどの場合は同じ人物で、言い方が変わるだけとなります。
ただ、お葬式で、高齢の親が喪主に、その子どもが施主になるというように、喪主と施主が別人になることもあります。
また、法要は回忌を重ねるため、施主が世代交代する場合もあります。
そして施主とは「お布施をする人」、つまり、お葬式や法要などの費用、墓地・墓石の建立費用を負担する人、という意味なのです。