菊まつり
秋の菊の美しさは格別といえます。
一口に菊といっても、菊にはたくさんの形や色があり、見る者を飽きさせない魅力があります。
菊は天皇家及び皇室の紋としても有名で、高貴な花の代表とも言えます。
しかしながら菊は、お葬式を連想させる花でもあります。
しかしこれは、ヨーロッパ諸国で墓参りし用いられることから定着したイメージですので、比較的新しい概念です。
もともとは観賞用として平安時代から人気の続く花です。
宮中では重陽の節句が菊の節句とも呼ばれ、旧暦の9月9日に行われていました。
現在でも皇室の園遊会として続いています。
そんな古来から日本人に愛されている菊は、秋になると各地で品評会が行われます。
丹誠込めてつくられた菊は芸術品の様に美しいものばかりです。
品評会と同時に菊まつりが同時に行われていることも少なくなく、見事な作品に出会うことができます。
有名な菊まつりは、南陽の菊祭りで、山形県南陽市宮内の熊野大社の周辺や双松公園で盛大に行われています。
このお祭りで見事なのは菊人形で、大河ドラマの主人公が菊人形になったりして、毎年人気を博しています。このお祭りは、なんと起源は江戸時代にまでさかのぼるそうです。
他有名な菊まつりは、笠間の菊まつりで、100年の歴史があり、展示される菊は1万鉢にもなります。
他、東京都観光菊花大会では東日本最大規模をほこり毎年たくさんの人で賑わいます。
他全国で行われている菊まつりにぜひお出かけ下さい。