鈴(りん)・鈴棒(ばち)・鈴台(りんだい)
『鈴(りん、おりん、とも呼ぶ)』は、『鈴台(りんだい)』の上の敷いた『鈴布団』の上に乗せて、『鈴棒(撥(ばち)、倍(ばい)とも呼ばれる)』でふちを叩き、鳴らします。
基本的に鈴は、鉢状の形をしています。
『高台りん』と言われる金属製の足と一体化しているものもありまし、『印金』と呼ばれる小型の鈴に布団と柄の付いた携帯用のものまであります。
鈴台の会場は、丸型や六角形の形をしています。
お勤めの開始や区切り、終了を知らせる合図としてや読経の調子をとるために叩き鳴らします。
鈴の音には、邪気を払い空間を清める力があるとされています。
基本的には、礼拝のときに鳴らすくらいですので、鈴台が低いものであれば経机や前卓に乗せ、鈴台が高ければそのまま畳などの上、経机の右隣にでも置いておきましょう。
鈴棒は鉢の中に入れておくか、鈴台に置き場が付いている物がありますのでそこに置いておきます。
普段、自分たちが使用するときは礼拝のときに、2回鳴らします。
そのときは、強く叩くのではなく内側を軽く鳴らすのが作法です。
宗派によっては連打して使う場合もあり、それぞれ、鈴の使い方が違うようですので、自分の宗派ではどう使うのかを確認はしておいてもいいでしょう。
ふちを叩くよりも、外側か内側をやさしく叩く方が、厳かになり続けるのではないかと思います。
近年では、厳かとは離れた、たまゆらりん・ぶらさがりん(商品名)と呼ばれる鉢状ではない丸い形状のものも売られています。