開眼法要
開眼法要という言葉をご存知でしょうか。
一般的には、あまり耳にする機会もないので、一度も聞いたことのない人や聞いたことがあっても何をするのか分からない方がほとんどだと思います。
しかし、この開眼法要(開眼供養ともいう)は、お墓を建てたらまずは必要になる大事な儀式なのです。
開眼法要は、簡単に言うと新しく建てたお墓に魂を入れるということです。
逆に言うと、開眼法要の済んでいない墓石はただの石にすぎません。
開眼供養の「開眼」は眼が開くと書きますが、その由来は、仏像を作る際にまず大部分を完成させておいてから最後に眼を描き込むことによって、ただの物だった像が始めて仏像になると考えられていました。
この、眼を描き込むという区切りが重要とされ、開眼供養が大事な供養とされました。
開眼法要を行う時期に、特に決まりはありません。
納骨を行うときに同時に、というのが一般的ではあります。
しかし、ご先祖様に住んでもらう家を新しく建てるということなので、実は開眼法要は、お目出度い儀式なのです。
新築で家を建てたときには、何かしらお祝いをします。
それと同じことなのです。
せっかくのお祝いなので、出来れば家族や親族が集めれるときに行いたい儀式です。
納骨と同時に行うことが多いので、納骨の儀式の一部と認識してしまっている方も多いかもしれませんが、由来も意味合いも全く違うものなのです。