お茶を供える茶湯器とは
『茶湯器(ちゃとうき)』は、仏様にお茶や水を供える蓋が付いた湯のみの器です。
高台の上に乗せるタイプやそのまま置くものなど種類は沢山あり、宗派によっては必要がない場合もありますので、檀家や仏具屋にどうしたらいいか確認しておくと安心です。
毎朝、新しいものを供えます。
供えるときには、蓋を開けたままにしておく所もあるようです。
生きている人と同じように仏様も食事の後はお茶を飲むと言う意味合いで供えます。
茶湯器を配置する場所は、二段目(中段)の中心に、ひとつだけ置くのが良いでしょう。
左右には、『仏飯器』を一対、さらに外側には『高杯』を一対配置することになります。
つまり仏壇における中段の主な配置は『高杯』、『仏飯器』、『茶湯器』、『仏飯器』、『高杯』この順版のような並びになります。
ちょうど『五具足』に近い形での配置になるのではないかと思います。
紋がある場合は、紋を正面にしておきます。
茶湯器は必ずしも必要な仏具ではありませんが、多くの主要の宗派の仏壇にはほぼ配置されているポピュラーな仏具です。
故人や御先祖様、仏様を敬う気持ちを持ちながら、毎朝、お茶を配置すればいいのではないでしょうか?
こちらも、仏飯器同様に長時間は置かずに、湯気が冷めたら下げるのが良いでしょう。
仏飯器とは違って、冷めたお茶はあまり飲まない方が良いかもしれません。