線香の香りの元
皆様は、お線香の香りのもとには、どんな素材が使われているかご存知でしょうか。
最近、良い香りの洗剤や、消臭剤が登場し、一日に何度もこれらのコマーシャルを見るようになりました。
以前はそれほどでもなかった香りへの執着が、ブームといってよいほど世の中に浸透してきています。
しかし、香りの元祖と言えば、やはり香やお線香。
かつての日本人には、たまらなく素敵な良い香りであったお線香のことを知っておいても損はないでしょう。
まずは、インド産のものが特に高級品だといわれている白檀(ビャクダン、甘くふくよかな香りです。
沈香(ジンコウ)は、特に香りの良いものは「伽羅(キャラ)」と呼ばれ珍重されています。
とてもさわやかな香りです。
桂皮(ケイヒ)はシナモンのことでお料理の材料としても有名です。
丁子(チョウジ)もお料理に使用されるクローブとして有名です。
椨(タブ)は楠科の樹木です
麝香(ジャコウ)は、麝香鹿の雄の香嚢から摘出したものです。
ムスクと言うと割合知っている方も多いのではないでしょうか。
それから、アロマでも有名なラベンダーやローズ系の香りも調合することで使用されます。
最近では、バニラやコーヒー等、食べ物系の香りのするお線香も発売されていて、それらをプレゼントされる方も多いようです。
また、お線香は不祝儀の場合の御供物としても無難なものです。
もらって悪い気持ちのする人はいないでしょう。
香りを故人を想って選定した品であれば、なお心のこもった素晴らしい御供物となるでしょう。