お墓のカラス
昔から、カラスは不吉だと言われてきました。
カラスが変な泣き方をしていたり、近所の家の屋根の家に大量に集まっていたら、「あ、もしかしたら・・・」と不吉な予感が胸に広がったりします。
カラスが変な鳴き方をすると人が死ぬ・・・といった迷信は昔から言われてきました。
事実、世界中で毎秒多くの人が亡くなっていますから、人が死ぬことを察知してカラスが集まっていたら、恐らくどれだけカラスが集まっても足りません。
しかし、この迷信は、ある事実と関係があります。
それは、墓地がカラスのエサ場となっているということです。
以前は亡くなった方をお墓に埋葬した後、墓前にお供物としてお団子や果物などの食物が置かれることがありました。
それを知っているカラスたちは、「墓地に行けば食べ物がある」と覚え、墓地がカラスの餌場になってしまったのです。
人がなくなり埋葬されるたびに置かれていくお供えものを狙って集まってきたカラスの姿を見かけた昔の人々が、「カラスが集まってきたり、変な泣き方をしたら人が死ぬ」と思ってしまったのでしょうか。
カラスは、ただ単に「エサ場」に集まってきただけ・・・と思ってください。