荼毘にふされている時間
今回は、「故人が荼毘にふされ、お骨になるまでの間、参列者はどこでどのように過ごすのか?」というお話です。
荼毘にふされて、、、の「荼毘」とは「火葬」と同じ意味です。
語源はインドの「燃やす」という言葉が由来であるとされ、「荼毘」は仏教用語です。
葬儀を終え、最後に葬儀斎場から霊柩車で出棺となり、故人を見送ります。
そして、ご遺族をはじめとする近親者が火葬場へ向かい、いよいよ火葬という流れです。
葬儀に参列したことがある方でも火葬場までは参列した経験はないという方も多いのではないでしょうか。
火葬場に到着すると、まずは炉前で最後のお別れをし、その後は遺族の待合室や飲食エリアなどで待機します。
故人が荼毘にふされている(火葬されている)時間は、故人の身体の大きさなどによって多少の違いはありますが、平均的に1~2時間程度です。
その1~2時間の間、待機している時間がありますので遺族の皆様でお弁当やお菓子、コーヒーなどを召し上がりながら過ごすと良いでしょう。
比較的、新しい火葬場や都市部に立地する火葬施設の場合には飲食店が入っていたりしますが、そうではない場合も多いので自分達がお願いをしている火葬場には売店や飲食店はあるのかといった事前の確認も必要です。
いざ火葬場に到着してみて、売店や飲食店などが何もないことに気付き慌てて車で買いに行く、なんてことにもなりかねません。
自分達でお菓子や飲料などを持ち込みする場合、紙コップや御箸や使い捨ての皿なども必要になります。
火葬場にも急須や湯のみなど、ある程度の準備はありますが、特に列席者が大勢いる場合などには、数が不足する場合も考えられますので、その場合は自分達で用意しなければなりません。
もっとも、当該葬儀が葬儀業者の手配によるものであれば、式典担当者によって全て仕切られることになりますから、さして心配はありません。
いずれにしても、火葬場に着いてから、その場でバタバタとしないよう、事前に準備が整えられているかどうかを葬儀業者もしくは火葬場に対して確認しておく事が肝要です。
何より火葬を待っている間は、せっかく揃った家族で故人の思い出話に花を咲かせる時間にすることが、故人に対する最大のご供養となるのです。